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2016/01/24

【名店】松江の「中屋万年筆店」で万年筆修理

万年筆の修理にかけては日本でも有数の方が山陰にいらっしゃいます。

松江の「中屋万年筆店」の久保勝彦さんです。

お店は万年筆愛好家の「聖地」としてよく知られています。

上の写真はスタッフみんなの万年筆。
こちらで購入して何年も使用しているにもかかわらず、定期的にペン先・首部を水洗いしていなかったため不具合が出てきました。ということで、みんなの万年筆を預かり、久保氏に修理をお願いしました。

5年前に頂戴した久保氏の名刺。
お父様から店を継がれて長年店主でいらっしゃるのに、肩書には「万年筆修理担当」としかありません。この名刺だけで素晴らしい久保氏の人柄が表れているように思います。

久し振りにお会いいたしまして、御年90歳になられるとのことですのに、まだまだお元気でいらっしゃることに嬉しくなりました。

2010年10月に【名店】松江の「中屋万年筆店」というブログ記事を書いてから5年以上経ちます。その時に当館の何人かで万年筆を購入したことを覚えていて下さり、快く修理を引き受けてくださいました。

こちらが修理をされる神聖な場所。

約70年もの長い間に培われた技術は、国立歴史民族博物館の「筆記の近代誌~万年筆をめぐる人びと~」の列伝編に選らばれるほどの日本を代表する万年筆修理職人さんです。

匠の技を持つ職人さんとして、テレビや新聞・雑誌など多くの取材を受けておられます。お店には来店された有名人の方の写真なども多く飾られています。
 

万年筆の書き味を修理するには、ペン先の開いた切り割部の開き具合や硬さを指先で微妙に調整する必要があります。万年筆を使う人の筆圧やペン角度を考慮しながら、このペン先の「寄せ」ができる技術を持つ職人は、全国でもわずかいかいないそうです。

全国各地から万年筆の修理依頼が来ます。

状態を詳しくカウンセリングしてくださいます。

今回は、書き心地が悪い、ペン先の調子が悪い、コンバーターを交換してもインクが漏れる、といった症状の万年筆をお願いします。

御年90歳を越えられても現場に立たれるその姿勢は感服の限りです。

お店に立つときは必ずジャケット着用をモットーとされているそうで、そのダンディズムに心から敬服いたします。

これが直してもらった万年筆たち。

何人ものスタッフの持ち物です。

買ってから全く手入れしていなかったため、インクが詰まって書き味が悪くなっていたそうです。最低でも年に一度は(頻繁に使うならもっと頻度高く)水に浸けて内部の洗浄をしてください、とのことでした。

また、しばらく使う予定の無い時はインクを抜き取り万年筆の首部をきれいに水洗いして保管すること、毎日少しずつでもいいので書くこと、コンバーターにインクは多目に入れておくこと、など丁寧にアドバイスして下さいました。

修理が終わった万年筆たち。

軽いタッチではスラスラ、少し筆圧をかけるとヌラヌラ。
素晴らしい書き味になりました!

当館ではお客様への御礼状には万年筆で書くようにしています。久保店長がお店に出るときはジャケット着用するように、当館では「ご宿泊の感謝の気持ちを込めるのにはちゃんとした万年筆で」というのをモットーとしております。

これからは、メンテナンスして大事に使っていきたいと思います!

久保店長のもとには、毎日全国から大切な万年筆が送られてきているようです。

形見の万年筆、贈られた万年筆、昔使ったけど最近使っていない万年筆、どんな万年筆でも久保店長が相談に乗ってくれると思います。大切な万年筆をお持ちの方は、ぜひ一度中屋万年筆店の久保店長にご相談されてみてはいかがでしょうか?

中屋万年筆店が万年筆の聖地でるなら、久保氏は正に「万年筆の聖人」であると言えます。
素晴らしい人柄、該博な知識、郵送でも修理を受け付けておられますが、ぜひご来店されて久保氏の人柄に触れて見られてはいかがでしょう。

久保様、日本の万年筆愛好家のためにも、いつまでもどうぞお元気でいてください。

中屋万年筆店
690-0064 松江市天神町83番地
TEL&FAX:0852-21-2049


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